Fire Element

 ガルシスに立ち向かったのはドラゴンスレイヤーを携えた独りの勇士だけではない。その先陣を切り開く者、あるいはその背中を預かる者、見知った者もいれば、見ず知らぬ者も数多、勇敢なる戦士や魔術師たちが戦いにおもむき、そしてザナドゥの地下迷宮に散っていった。だが、そんな彼らには死という安らぎさえも与えられはしなかった。ガルシスはそうした優れた勇士たちが輪廻転生して、再び自らの前に立ちふさがることを懸念し、その魂を目に見えぬ牢へ捕えたのである。捕えられた魂は悲しみの炎となって燃え盛り、あろうことか地下迷宮に侵入する者たちの障害となって立ち塞がるのである。無論、それは彼らにとっても望むところではないのだが、口惜しいと思うほどにその後悔の念は燃焼のエネルギーとなり、より強い業火へと姿を変えたのだという。
 一方で、そうした叙情的な事案には耳を貸さない無神論者もいる。暗い世相に乗りかかり、無意味に恐怖を煽るだけの作り話だと。炎は地下より染み出た油が自然発火して、今日まで煌々と燃え続けているだけに過ぎない。事実、あの炎を消した者もいると彼らは説く。
 ファイヤーエレメントがどういったものなのかという本質的な議論に関しては昔から諸説存在する。実際、唯一無二の答えがあるわけではなく、幾つかの答えが存在するのであろうことも事実だ。ただ、ザナドゥの地下都市迷宮において多く見られるそれらが、そうした勇士のなれの果てであるということも疑う余地もない。願わくは、ファイヤーエレメントの炎を見つけたのならば、ためらうことなくその息の根を止めてやってほしい。これ以上、悲しみの業火を燃やしてはならない。例え、その跡に捕えられた勇士たちの惨たらしい死体が転がることになろうとも、それが彼らを救う唯一の方法なのだから。

—解説————-
 ファイヤーエレメントと言えば、レベル1最強のモンスター。最初から強敵とわかっているゴブリンやスケルトンと違い、動くこともないし、大したことないと調子に高を括っていると、4グループ目のファイヤーエレメントに手痛いしっぺ返しを食らいます。塔の前に居座る奴らを倒しまくってしまった日にはもう、しばらく放置するしありません。

LINEで送る
Pocket

Top