Ascomoid

 ガルシスの台頭したザナドゥ王朝後期に数多く目撃されたその姿は、中空をまるでゴム毬のように弾みながら彷徨う不気味な眼球。無論、獣の類などではあろうはずもなく、魔術師ダルアティアによる徹底的な解剖の成果と言われる資料には『生の世界と死の世界が交わる時、ガルシスの魔力により引き出された』と記されている。いわゆる悪世界の生物であることを示しているとされるが、今となっては正確なところはわからない。そもそも当時でさえ結論付けられた解剖結果は「正体不明」である。以前は自身の魔力に同調した哀れな人間の悪世界に投影された影、つまるところ人間の精神を喰らって生きていたが、今では実体化したことで誰もがその餌食になる恐れがある。逆を言えば物理的な攻撃でアスコモイドを倒すこともできるようになったわけだが、1.2インチの外殻に覆われた内部は圧縮された空気と胞子に満ちているため、それが破れるとものすごい勢いで噴出した胞子の粒に襲われることになるから油断ならない。移動する姿はリズムに乗って踊りまわるかのようでもあり、調子に乗った日にはまさにゴム毬のごとく方向を変えることもできず、中には壁に激突するまで止まれなかったりもして、無邪気にさえ思えてくる。キモカワイさはケマゾツにも通ずるものがある。
 シャーロット・L・ウェルズの記録には、巨大なアスコモイドとの戦闘に関する聞き伝えが記されている。これによればアスコモイドは属性を帯びたバリアで攻撃を弾き、異界から刺状の物体を召喚して攻撃するという。だがもっと恐ろしいのは、誰もが想像するがまさか本当にするとは思わない攻撃方法、そう「目から怪光線」でああった。

–解説—————–
 このモンスターもD&Dがネタ元と思われ。元々大きな目玉などではなく、単に胞子の詰まったボール状の生物だったとか。もはや目玉であることがステータスなアスコモイドなのに。でもザナドゥファイルで描かれた姿がさながらバックベアード様なのはどうなんだろう。このロリコンどもめ。ちなみに、東亰ザナドゥにも足の生えた、アスコモイド(2種)、ブルーアスコモイド、ウィンドアスコモイド、レッドアスコモイドというモンスターが登場してます。

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