ドラゴンクエストへの道

ドラゴンクエストの開発過程を描いたコミックス。
シナリオライターの堀井雄二と、アマチュアプログラマの中村光一。彼らが出会うキッカケとなったエニックス主催のプログラムコンテストから物語は始まる。数年後、エニックスのプロデューサー千田幸信によりファミコン用のロールプレイングゲームが企画された。開発メンバーには、堀井雄二に中村光一、モンスターデザインとして漫画家の鳥山明が、さらには紆余曲折を経て、作曲家のすぎやまこういちが加わることとなるこのゲームこそ、ドラゴンクエストであった。

開発者たちの情熱により人間模様が展開するサマは、純粋に漫画として面白い。またゲーム開発で避けて通る事の出来ない技術の壁や、それを打開する独創的なアイデアなど、数々の制作秘話ともいえるエピソードは、ゲーム少年の心をわし掴みにした。最初の部屋に閉じ込めて操作を覚えさせる手法や、ゲーム音楽はインパクトのポップスではなく飽きの来ないクラシックであるべきという発想など有名な逸話もこの本で知り、感嘆した人も少なくないはず。演出、脚色も多分にあるので資料的な参考にはならないが、読者に伝わる開発者たちの熱意は本物と変わらないだろう。 何故 にドラゴンクエストがここまで人々に愛され、日本のゲームの頂点に居続けているのか、知りたくばこの本を読むと良い。

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